受給時の手数料
こんにちは。
今回は受給時の手数料についてです。
60歳以降は「DC口座にお金があればかかる手数料」と「振込手数料」の2つがかかります。
60歳以降DC口座にお金があれば手数料がかかる
確定拠出年金はDC口座にお金があるだけで、管理するための費用がかかります。
そのため口座管理手数料がかかっているのです。
これは積立中であってもかかっていますが、60歳以降もDC口座にお金がある限り口座管理料がかかるのです。
手数料はそれぞれ異なりますが、月額300円の手数料とすれば、1年で3600円の手数料となります。
確定拠出年金は受給年齢がきたら、遅くとも70歳までの任意のタイミングで受け取れますが、その間手数料がかかります。
たとえば本来60歳から受け取れるのに65歳まで受け取らないでいると、5年間口座管理手数料がかかります。
50歳以降で新規に加入すると受給年齢は60歳より遅くなります。
たとえば55歳から加入すると受給年齢が63歳となりますが、60歳から63歳になるまでは口座管理料がかかります。
受け取るときは振込手数料がかかる
DC口座のお金を受け取るときは自分のの指定した口座に振り込んでもらうことになります。
そのとき振込手数料が発生し、資産から引かれます。
振込手数料はだいたい400円くらいですが、受取回数が多いほど毎回かかってしまいます。
受給年齢がきて一時金受取する場合
受給年齢がきて裁定請求をする間だけ口座管理手数料はかかります。
振込手数料は1回で済みます。
受給を遅らせて年金受取する場合
まず受給年齢を遅らせるとその間口座管理手数料がかかります。
そして年金受取すると、すべての金額を受取終わるまで口座管理手数料がかかります。
たとえば10年間にわたって年金受取すると10年間ずっと口座管理料がかかります。
さらに毎回振込手数料がかかります。
受取方法の選択は手数料よりも税金を考慮
月額300円の口座管理手数料が10年かかったとしても、せいぜい3~4万円です。
1回400円の振込手数料が10回かかったとしても4000円です。
いっぽうで一時金受取と年金受取の選択によって、税金のかかり方は数十万円の違いが出ることもあります。
とくに他の退職金がある場合は注意が必要です。
手数料もですが、税金のシミュレーションをしたうえで受け取り方法を検討したほうがいいでしょう。