上がっているものを買えばいい?

こんにちは。

今回は運用の考え方についてです。

加入者
確定拠出年金って運用がやっぱり難しいですね

DC先生
自分でしないといけないですからね

確定拠出年金は自分の運用結果が受取額に反映されるしくみ。

だからこそ、なにをえらんだらいいか難しい・・・と思う人も多いようです。

高くなっている商品を買えばいい?

加入者
上がっている商品を見て、それを買えばいいんでしょうか

DC先生
それだと高いときにばかり買うことになりますよ

上がっている商品をチェックして、こまめに商品変更して上がっている商品を買い続ければいい・・・なんて思う人もいるようです。

これだと高値でばかり買うことになってしまいます。

これだとあまりいい方法ではないですね。

下がっているときはもっと下がりそうで買えない?

加入者
でも下がっている商品なんてもっと下がるかもしれないし・・・

DC先生
そうですね、ただ下がっているときにこそ本来は買い時ですね

下がっているときは、買ったとたんにもっと下がって損してしまう!って思いがちです。

でも、これ、一括投資の考え方なのです。

一括購入と積立投資

加入者
やっぱり難しいですね・・・

DC先生
一括投資と積立投資は違うと思ってみたらどうですか?

加入者
どういうことですか?

DC先生
一括投資だと買ったときより上がったかどうか、だけですよね?

たとえば1万円でいっぺんに値動きのある商品に投資したとします。

1口1円のときに1万口買えました。

1口0.5円になれば1万口×0.5円=5000円になります。

1口2円になれば1万口×2円=2万円になります。

一括投資の場合は、「買ったときの価格」と「最後の価格(売るとき)」の2点だけが重要なのです。

加入者
積立ては違うのですか?

DC先生
途中の動きによって結果が違うんです

たとえば1万円ずつ3ヶ月積立投資したとします。

●1ヶ月めは1口1円だったので1万口買えました。(1万円÷1円=1万口)

●2ヶ月めは1口0.1円にさがったとします。

加入者
うわ~、価格が10分の1に大暴落~、こわい~

DC先生
よく見てください。口数はたくさん増えましたよ

1万円で0.1円の投資信託を10万口買えました。(1万円÷0.1円=10万口)

加入者
あれ、価格は10分の1分に下がったけど10倍の口数を買えてる

DC先生
そう、安い時に多くの量を買えましたね

●3ヶ月めは少し上がって1口0.5円になったとします。

加入者
最初が1円で、途中10分の1に下がって、少し上がってもまだ0.5円までしか戻ってないし・・・

DC先生
さっきの一番恐れているパターンですね

加入者
買ったとたんに下がって戻ってないんだから・・・一番嫌なパターン・・・
DC先生
3ヶ月でいくらになったか見てみましょう

3ヶ月目は1口0.5円なので1万円で2万口買えました。(1万円÷0.5円=2万口)

ここでいくらになったか計算してみましょう。

投資信託は合計で(1ヶ月目の1万口)+(2ヶ月目の10万口)+(3ヶ月目の2万口)で13万口保有することができました。

3ヶ月めは1口0.5円ですから

13万口×0.5円で65000円になりました。

加入者
ん?3万円が結果6万5000円になってる????

DC先生
増えましたね

加入者
どうして?

DC先生
積立投資は途中の値動きが口数に反映されるんです

積立投資の場合は、値動きの過程によって、結果が大きく変わります

途中変化するのは量(口数)。

積立投資の場合には上がったときは口数があまり増えず、下がったときは口数を多く増やせるのです

つまり、下がったときは資産の量を増やせるといえます

積立投資を続ける

加入者
下がったときを恐れなくていいのですか

DC先生
続けることが大事なんですよ

口数を増やすことは資産を増やすことになります。

下がっていることを恐れるより、早くから始めて時間をかけて口数を増やすことも重要なのです。

加入者
それならできそうです

DC先生
一括投資とは違うって思って積立を続けましょう

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