積立投資信託って複利?
こんにちは。
今回は積立投資信託についてです。
複利は単利に比べて効果的にお金を増やすことができます。
確定拠出年金は複利でお金を増やすことができる方法なのです。
複利って
たとえば、元本が100万円あり、この100万円を2%(年利)で1年間運用すると、1年後には102万円になります。
ここでの2万円は、元本に対してついた収益です。
この2万円も含めて102万円を再び2%で1年間運用すると、1年後には104万円となるのではなく、104万400円となります。
この400円は、収益である2万円からも生まれた収益です。
このように、収益がまた収益をもらたらす方法を、「複利運用」といいます。
単利って
「単利」は収益の2万円を元本100万円に組み入れません。
当初からの元本100万円のみを再び2%で運用すれば、2年目は104万円となります。
100万円+1年目の収益2万円+2年目の収益2万円となります。
このような運用を「単利の運用」といいます。
複利の効果は大きい
単利 | 複利 | |
---|---|---|
1年 | 110 | 110 |
2年 | 120 | 121 |
3年 | 130 | 133 |
4年 | 140 | 146 |
5年 | 150 | 161 |
6年 | 160 | 177 |
7年 | 170 | 195 |
8年 | 180 | 214 |
9年 | 190 | 236 |
10年 | 200 | 259 |
11年 | 210 | 285 |
12年 | 220 | 314 |
13年 | 230 | 345 |
14年 | 240 | 380 |
15年 | 250 | 418 |
16年 | 260 | 459 |
17年 | 270 | 505 |
18年 | 280 | 556 |
19年 | 290 | 612 |
20年 | 300 | 673 |
21年 | 310 | 740 |
22年 | 320 | 814 |
23年 | 330 | 895 |
24年 | 340 | 985 |
25年 | 350 | 1,083 |
26年 | 360 | 1,192 |
27年 | 370 | 1,311 |
28年 | 380 | 1,442 |
29年 | 390 | 1,586 |
30年 | 400 | 1,745 |
確定拠出年金は運用益に税金がかからないため、複利と非課税のWパワーで大きく増やすことができるのです。
投資信託は複利運用できる
投資信託はたくさんの人が何口かずつお金を出し合い、大きなお金をつくって、株や債券で共同で運用するしくみです。
自分の持ち分は口数で表されます。
確定拠出年金では毎月投資信託を買って口数を増やしていきます。
みんなの大きなお金は株や債券で共同で運用しているわけですから、株や債券の値動きによって昨日より増えたり減ったりしながら毎日価格が変動します。
株や債券などの投資対象を合計して、そこから金融機関の手数料をさしひいた分がみんなのお金の総額の時価です。
これを「純資産総額」といいます。
純資産総額は運用で得られた利益分も含まれています。
元本のみを表す数字ではないのです。
分配を行わない投資信託の場合、既に過去の分配金が累積投資されていることになります。
つまり複利運用を行なった結果が反映されているのです。
純資産総額を全体の口数で割れば、一口当たり時価が算出できます。
「1口でいくら」ということですが、「1万口でいくら」というように表示されています。
この基準価額というのは純資産総額を口数で割っただけですから、やはり利益分も含まれています。
分配を行わない投資信託なら複利運用の結果が反映されています。
分配金で再投資する投資信託は、分配金で同じ投資信託を自動的に再購入するものです。
分配金を再投資すると分配金で購入できる口数だけを自動的に再購入してくれます。
この方法も複利運用となります。
投資信託には毎月分配型の投資信託もあります。
これは分配金を現金で受け取れるタイプですが、複利効果はありません。
複利の注意点
複利運用にはデメリットもあります。
収益部分も元本に充当するということは、元本がマイナスになると、過去の利益部分までなくなってしまうことになります。
一方で単利の場合、元本がマイナスになっても、過去に受け取っ利益分に対しては影響がありません。