投資信託の信託財産留保額ってなあに?
こんにちは。
今回は投資信託の信託財産留保額についてです。
加入者
投資信託はスイッチングしたときに手数料がかかりますか?
DC先生
信託財産留保額がかかるものがあります
投資信託にかかる費用として、買うときの「販売手数料」、持っている間の「信託報酬」が費用の主なものですが、そのほかにも売却等をするときに「信託財産留保額」がかかるものがあります。
投資信託は共同運用のしくみ
加入者
この・・・信託財産ってなんですか?
DC先生
みんなでお金を出し合って運用している大きなお金のことです
そもそも投資信託はみんなで大きなお金をつくって、株式や債券などで運用するしくみです。
大きなお金を信託財産といいます。
解約にかかるコスト
加入者
金融機関に対する手数料?
DC先生
金融機関に払うものではないんです
みんなでつくったお金は今、株式や債券に形を変えています。
誰かが解約して現金化しようとすると、株式や債券を売ってお金にすることが必要となります。
ところが株式や債券を売るのに、手数料がかかったり、売りたくないタイミングに売って損をしたり、いろいろな「コスト」が発生します。
この「コスト」を、信託財産から負担すると、投資信託を続けている人に負担させることになってしまいます。
そこで解約する人はコスト分を置いて辞めてもらう制度が、信託財産留保金制度なのです。
運用する側から見ても、頻繁に解約されると安定的な運用ができなくなるので投資信託の運用を安定させることができます。
信託財産留保額のない投資信託もある
加入者
どの投資信託にもありますか?
DC先生
ないものもありますよ
信託財産留保金がない投資信託もあります。
その場合には解約する人はそのままの金額を現金化することができます。
解約する人に付随してかかったコストは投資家で負担することになります。
いい悪いの制度ではない
加入者
信託財産留保額がないほうがいいのですか?
DC先生
いい悪いではないのですよ
もしも、解約する側にたてば、信託財産留保額がなく、そのままの金額を受け取れたほうがいいと思うでしょう。
でも続けている投資家の側に立てば、辞める人にコストを負担してもらいたいと思うでしょう。
いい悪いでなく、特徴と思ってください。
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