掛金はいくらまで?

こんにちは。
今回はiDeCoの掛金の上限額についてです。

 

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掛金が全額所得控除になるならたくさん掛けたいです

DC先生
掛金は立場によって上限が決まってるんですよ

貯金のイラスト

 

月単位と年単位

まず積み立て方についてです。

iDeCoの掛金は年間で積み立て方を決められます。
たとえば「12ヶ月で毎月〇円ずつ」や「●月と●月に〇円ずつ」というように決めることができます。

 

立場によって上限額が違う

その人の立場により、1ヶ月あたりの上限額は以下のようになっています。

 

自営業者等・・・月68,000円
会社員・会社にDCも企業年金もない・・・月23,000円
会社員・会社にDCはなく企業年金がある・・・月12,000円
会社員・会社にDCがあり企業年金はない・・・月20,000円
会社員・会社にDCも企業年金もある・・・月12,000円
公務員等・・・月12,000円
専業主婦(第3号被保険者)・・・月23,000円

 

たとえば、会社員で、会社に企業型DCも企業年金もない人なら、1ヶ月あたりの上限額は23,000円です。
掛金は月単位では最低5,000円から1,000円単位で決められます。

1年間の掛金上限額は、各月における1ヶ月の上限額を積み上げた金額となり、使い残した限度額は繰り越すことができるようになります。
たとえば1ヶ月あたりの上限が23,000円の人は以下のようになり、この範囲で掛金拠出のスケジュールを決めます。

 

1月の掛金上限額…23,000円
2月の掛金上限額…46,000円
3月の掛金上限額…69,000円
4月の掛金上限額…92,000円
5月の掛金上限額…115,000円
6月の掛金上限額…138,000円
7月の掛金上限額…161,000円
8月の掛金上限額…184,000円
9月の掛金上限額…207,000円
10月の掛金上限額…230,000円
11月の掛金上限額…253,000円
12月の掛金上限額…276,000円

 

たとえば1月にまとめて276,000円を拠出することは上限額オーバーになるためできません。
12月にまとめて276,000円を拠出することはできます。
6月と12月でそれぞれ138,000円ずつ年2回で拠出することは上限額内なので可能です。

 

また最低額は1ヶ月あたりで5,000円ですが、12月に1年分の掛金として5,000円拠出するということはできません。
12月に年1回拠出なら最低でも5,000円×12ケ月=6万円となります。

 

初年度に注意

初年度の加入タイミングは重要です。
「12月に年1回で支払いたい」といって、年末に加入すると初年度の掛金上限額は1回分の23,000円になります。
1月から加入していれば初年度の年末の掛金上限額は276,000円となり、276,000円を年1回で掛けることができます。

掛金額の変更や納付月の変更はあとからできますが、年1回までしか変更できません。

 

年単位化のメリット

まとめて払ったからといって、前納割引などはありません。ただ、メリットが3つあります。

1つめは掛金が収入状況に合わせられやすくなることです。たとえば、「月々だと10,000円しか出せないけど、ボーナス月ならもうちょっと掛けられる」という人もいるでしょう。

 

2つめは所得控除の枠を使いやすくなるということです。先ほどの上限額23,000円の人の例で、「毎月10,000円ずつなら積み立てられる」という人は「毎月13,000円分、所得控除枠を使い切っていない」ことになります。
「でもボーナス月なら6月と12月でそれぞれ138,000円ずつ積み立てられる」という人は控除枠を使い切ることができるわけです。

 

3つめは手数料が安く済むこと。共通にかかる手数料167円のうち103円は拠出時にかかる手数料なので拠出回数を減らすことで手数料を節約できます。

 

年単位化のデメリット

年単位制にはデメリットもあります。

毎年12月に年1回で積立をすることに決めたとします。
もしも残高不足で掛金の引き落としができなかった場合、「掛金拠出なし」となり、所得控除を受けられないので注意してください。

また投資信託で運用するときには、購入タイミングを分けたほうが価格変動リスクを軽減できます。

 

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感想をいただいた人に「確定拠出年金は受取方法が大事!受け取り時のポイント(PDF)」をお届けします。

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