iDeCoプラス導入の流れ
こんにちは。
今回はiDeCoプラス導入の流れについてです。
iDeCoプラスって導入するのは面倒なの?
事業主の要件を満たしているか
そもそもうちは利用できるのかな?
iDeCoプラスは事業主の要件を満たしていないと利用できません。
●従業員(厚生年金の被保険者)が300人以下
●企業型DCや確定給付企業年金や厚生年金基金をしていない
大丈夫だね
導入実施月の検討
すぐに始められるの?
掛金拠出予定月の前月20日までには国民年金基金連合会へ書類の提出が必要です。
じゃあ2ヶ月はかかるね
従業員への周知を考慮した日程を決めましょう。
対象者の範囲を決める
だれに掛金をかけるの?
対象者を決め、そのなかでiDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を拠出されることに同意した加入者が拠出対象者となります。
対象者?
基本的には厚生年金の被保険者全員が対象となりますが、対象者の範囲を決めることができます。
全員じゃなく、正社員だけにしたいんだけどね
一定の資格(職種や勤続期間)で対象者の範囲を決めることができます。
正社員の中にはiDeCoに入っている人と入ってない人がいるからなあ
掛金額を決める
加入者掛金と事業主掛金の合計額は月額5000円~23000円の範囲で1000円単位で決められます。
全部会社が掛けてあげられないの?
掛金は一律?
事業主掛金は原則全員同額になるように決めますが、資格ごとに掛金を決めることはできます。
職種、勤続年数のほか就業規則、給与、退職金などの合理的な理由による場合の区分で決められます。
労使合意
iDeCoプラス導入項目について厚生年金保険の被保険者の過半数を代表する者(厚生年金保険の被保険者の過半数で組織する労働組合がある場合はその労働組合)に対してiDeCoプラスの実施について提案・協議し同意書をとりつけます。
代表する人って誰でもいいの?
過半数を代表となる者は以下のような人です。
●管理・監督の地位にある者でないこと
●労使協定の締結をする者を選出することを明らかにして実施された選出者であって事業主の意向で選出された者でないこと
拠出対象者の同意
事業主は対象者のiDeCoプラスの意思を確認し、事業主掛金を拠出することについて同意を得ます。
こちらは対象者ね
そうしたら次は?
会社が国民年金基金連合会に書類を提出
これはうちが運営管理機関と契約するのかな?
iDeCoプラスは事業主が運営管理機関と個別に契約を結ぶものではありません。
また従業員が加入しているiDeCoの運営管理機関は同一でなくても大丈夫です。
え?どうするの?
国民年金基金連合会へ以下の書類を提出します。
●中小事業主掛金納付開始・終了届
●中小事業主掛金対象者登録届
●中小事業主のしかっくに関する現況について
●中小事業主掛金を拠出すること及び中小事業主掛金の額の決定に関する同意書
●労働組合の現況について又は過半数を代表する者の証明書
●中小事業主掛金の拠出の対象となる者に一定の資格を定めることに関する同意書
●中小事業主掛金納付事業所登録申請書
●預金口座振替書健自動振込利用申込書
加入者の範囲に一定の資格を与える場合は以下も提出します。
●資格別中小事業主掛金届
●一定の職種及びそれ以外の職種の労働条件、又は一定の勤続期間以外の資格ごとの労働条件が規程されている労働協約または就業規則などの写し
掛金の納付
掛金はどうなるの?会社でまとめて払うんでしょ?
加入者掛金と事業主掛金は事業主がまとめて納付します。
加入者掛金の払込方法が「故人払込(口座振替)」になっている従業員がいたら、iDeCoプラスの開始前に「事業主払込(給与天引き)」に変更する必要があります。
ふ~、やることがたくさんあるね