財形貯蓄とマッチング、どっちがいい?

こんにちは。

今回は財形とマッチング拠出についてです。

加入者
会社がマッチング拠出を導入したんです
DC先生
給与天引きで掛金に上乗せできますね
加入者
財形とどっちがいいんでしょう?
DC先生
じゃあ説明しますね

財形は3つある

加入者
そもそも財形もよくわからなくて
DC先生
財形には3つの種類があるんですよ

財形制度には一般財形、財形住宅、財形年金の3つがあります。

一般財形は引出自由ですが、一般の預貯金のように運用益には約20%の税金がかかります。

財形住宅と財形年金は目的外に引き出しできませんが、一定額に達するまで運用益に税金がかかりません。

どちらも運用益非課税

加入者
財形年金と比べてどうなんでしょう?
DC先生
運用益が非課税ということは共通です

通常運用益には約20%の税金がかかりますが、財形年金もマッチング拠出もどちらも運用益から税金がとられません。

その分一般の貯蓄より有利に老後資金を準備できる点は同じです。

加入者
受け取るときも同じですか?
DC先生
そこは違います。財形は所得にならないんです

財形年金はいわば貯蓄の分割払いであり、年金特有の雑所得扱いにはなりません。

確定申告も必要ありません。

加入者
え~と確定拠出年金の場合は・・・
DC先生
一時金受取は退職所得、年金受取は雑所得となります
加入者
所得ということは税金がかかる?
DC先生
はい、ただ退職所得控除や公的年金等控除が受けられます

確定拠出年金は受け取るときに所得として課税対象となります。

ただし所得控除があるため、税金の負担が少なくなります。

財形は所得控除がない

加入者
財形年金は受け取るときが楽で、いいですね
DC先生
はい、ただ掛けているときの恩恵はないのです
加入者
というと?
DC先生
所得控除はないのです
加入者
マッチング拠出は?
DC先生
掛金が全額所得控除になります

マッチング拠出は掛金が全額所得控除になります。

掛金が5000円なら年間6万円が所得控除になるので、所得300万円の人なら(300万円-6万円)=294万円が課税所得になります。

税率20%とすると、6万円分所得が下がることで1万2000円も税金がやすくなります。

長期的に増えるのはマッチング拠出

加入者
ん~どうしたらいいんでしょう?
DC先生
長期的に資産を増やすならマッチング拠出ですね
加入者
どうしてですか?
DC先生
財形は預金での積立だからです

財形は基本的に預金等での積立となります。

自分で運用するしくみではありません。

確定拠出年金で投資信託を選んだとすると、長期的に増えることも期待できます。

加入者
あ~、財形は運用しなくていいんだ
DC先生
逆にいえば普通の預金と同じで増えないのです
加入者
マッチング拠出の分だけ別に運用できるのですか?
DC先生
いえ、会社の掛金と同じ商品での運用です

会社からの掛金(事業主掛金)とマッチング拠出の掛金(事業主掛金)は確定拠出年金口座で一体となって運用することになります。

マッチング拠出の掛金だけ別の商品で運用するということはできません。

加入者
え~と整理すると、所得控除で節税ができるのは・・・
DC先生
マッチング拠出のほうですね
加入者
自分で運用して増やせる可能性があるのは・・・
DC先生
マッチング拠出のほうですね
加入者
受け取るときに所得にならないのは・・・
DC先生
財形年金のほうですね

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