選択制で失業手当はどうなる?

こんにちは。

今回は選択制確定拠出年金をしたときの失業手当への影響です。

加入者
選択制確定拠出年金で積み立てしたほうがいいか悩んでるんです
DC先生
今度はどこで悩んでいるんですか?
加入者
将来、中途退職したときの失業手当に影響が出るってきいたもので
DC先生
なるほど、ではその件について説明しますね

失業手当への影響

加入者
そもそも失業手当っていくらもらえるんですか?
DC先生
給与に応じた金額なんです

失業手当は、ざっくり賞与を除いた給与や手当の50~80%です。

加入者
給与が30万円なら15万円~24万円?
DC先生
そうですね
加入者
掛金を1万円とすると29万円の50~80%だから・・・えーと
DC先生
5000円~8000円少なくなりますね

このように選択制確定拠出年金でライフプラン手当から掛金をかけると、失業手当が少なくなります。

加入者
どうしてなんですか?
DC先生
確定拠出年金の掛金は「給与ではない」という扱いになるからです

たとえば24.5万円の給与とライフプラン手当5.5万円で合計30万円をもらっている人が

1万円を掛金にすると、この金額は給与ではないということになり、

29万円を基準に失業手当が計算されます。

加入者
その計算だと1万円掛けて1ヶ月で5000円~8000円くらいってことか
DC先生
はい、10ヶ月で5万円~8万円ですね

なかにはすぐに転職先が決まる人もいるでしょうが、なかなか見つからない人もいるでしょう。

失業手当への影響もあると認識しておいたほうがいいでしょう。

転職の多い人はiDeCo

加入者
ずっと定年までいる人ならいいですよね
DC先生
近い将来転職を考えている人はiDeCoがいいですね
加入者
選択制みたいに失業手当が下がらないし
DC先生
転職の際の手続きも省けます

会社の確定拠出年金に加入後、退職した場合には、企業型プランの資格喪失になります。

転職先に確定拠出年金があれば、その企業型プランの資格取得、なければiDeCoでの加入者資格取得となり、手続きが必要です。

加入者
最初からiDeCoなら転職の際の手続きもいらないんですね
DC先生
はい、そうなります

iDeCoの手数料負担

加入者
iDeCoの注意点はなんですか
DC先生
iDeCoは手数料を自分で負担することになります

手数料は一般的に月額300円くらいです。

加入者
年間約3600円ですか
DC先生
20年間で約7.2万円です

企業型であれば、手数料は会社が負担しますが、iDeCoは手数料を自分で負担することになります。

iDeCoは税金のメリットのみ

加入者
掛金に対して税金がかからないのは同じですか
DC先生
掛金の扱いはまったく違うんです

iDeCoは掛金が全額所得控除になり、掛金分所得税と住民税が安くなります。

加入者
選択制は?
DC先生
給与ではないのだから税金だけでなく社会保険料もかからないんです
加入者
あー、全く扱いが違うんですね。社会保険料がかからないってそんなに大きな違いですか?
DC先生
社会保険料を15%としてざっくりイメージしてみましょう

iDeCoで1万円掛けるのと選択制で1万円掛けるのを比べてみます。

iDeCoは社会保険料の負担をして1万円の積立をすることになります。

社会保険料を15%でざっくり計算すると

同じ1万円となるためには

iDeCoは1764円(1万円÷85%)の社会保険料を負担して1万円の掛金を積み立てることになります。

加入者
それに対して選択制は社会保険料のコストがかからないということですね
DC先生
はい、あくまでもざっくりとしたイメージですが

社会保険料は金額そのものでなく、等級にあてはめて決まるので、実際と異なりますが、

税金や社会保険料の負担なく積立額にまわるしくみというのはメリットがあります。

転職を考えている人はiDeCo、長く働こうと思っている人は選択制というように考えてみてもいいでしょう。

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