年金受取は手取り額をチェック
こんにちは。
今回は年金受取の注意点です。
確定拠出年金は一時金受取と年金受取が選択できます。
どちらを選択したらいいかを決めるときに、手取り額で比較しましょう。
手取り額は税金・社会保険料・手数料を引いた後の金額です。
雑所得は総合課税
一時金受取の場合は退職所得になり、他の所得の多寡とは関係なく税金が計算されます。(分離課税)
年金受取の場合は雑所得になり、他の所得と合算して税金が計算されます。(総合課税)
たとえば60歳から70歳まで年額60万円の10年の確定年金をうけとるときに、60万円がまるまる雑所得になるわけではありません。
雑所得は収入から必要経費を引いたものになります。
必要経費は払込相当額です。
たとえば10年確定年金で掛金総額が550万円だったら、
ざっくり計算すると
60万円× (550万円÷60万円×10年) =55万円(必要経費)
60万円-55万円=5万円が雑所得になります。
雑所得は他の所得と合算して総合課税されます。
給与所得や年金所得、他の雑所得などがある人は年金受取することで税金が増える影響がでます。
社会保険料も上がることがある
国民健康保険料と介護保険料は自治体によって異なりますが所得にひもづいて計算します。
そのため雑所得が増えるとこれらの社会保険料が増えてしまうこともあります。
そうすると、せっかく増やした利益分が少なくなってしまいます。
会社でお勤めしている間は、社会保険料は給料などの報酬に紐づいて計算されるので雑所得の影響はありませんが、会社をリタイアして国民健康保険料になると、所得に紐づいて計算されます。
手数料もかかる
金融機関にかかる口座管理料は確定拠出年金口座がゼロ円になるまでずっとかかります。
10年受取であれば年金資産から毎月手数料が10年間も差し引かれます。
また受取時に毎回振込手数料がかかります。
受取方法を選択するときは必ずシミュレーションしましょう。
※以下コメントに感想をお寄せください。
感想をいただいた人に「確定拠出年金は受取方法が大事!受け取り時のポイント(PDF)」をお届けします。