2018年5月からの自動移換予防の対応
こんにちは。
今回は2018年5月からの自動移換の対応についてです。
企業型DCの加入者だった人は、会社を辞めて加入者資格を喪失した翌月から起算して6ヶ月以内に資産移換等の手続きをしないと年金資産は国民年金基金連合会に自動移換されてしまいます。
自動移換はデメリットばかり
自動移換されるとデメリットばかりです。
●運用ができないので、お金は増えません。
●残高から手数料は毎月は差し引かれ減ってしまいます。
●老齢給付金を受けるための加入者期間に算入されないため、受給開始の時期が遅くなる可能性があります。
手続き忘れが多い
転職しても転職先に企業型DCがなければ自分でiDeCoで資産移換の手続きをしなくてはいけません。
「それほど残高があるわけでもないし、手続きが面倒だ」と思って放置してしまう人も多いでしょう。
2018年から5月から自動移換の予防策が始まった
自動移換者がどんどん増えてしまっているため、2018年5月から自分で手続きをしなくても資産移換できる措置がとられました。
これはあくまでも、6ヶ月以内に別の企業型DCやiDeCoの加入者になったときです。
本人の申出がなくても名寄せして本人とわかれば資産が自動的移換されることになりました。
名寄せで完全に一致しないと自動的移換されない
名寄せによって同一人物かどうかを判断するには、以下の4項目のすべてが一致することです。
●基礎年金番号 ●性別 ●生年月日 ●カナ氏名
たとえば結婚で姓が変わっているケースは対象からもれてしまいます。
自分で手続きする、と思っていたほうがいいですね。
このような自動的移換もなく手続きもせず6ヶ月経つと、従来通り国民年金基金連合会に自動移換されてしまいます。
資産額がゼロであっても移換することで、加入者期間が通算されるメリットがあります。
たとえば50歳以上で転職し、転職先で企業型DCがある場合、前の加入者期間は通算されます。
受給可能年齢や退職所得控除の計算にカウントされます。
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