養老保険との比較
こんにちは。
今回は企業型と養老保険との比較についてです。
社長
会社で保険も検討しているんだよね
DC先生
どんな保険ですか?
社長
養老保険なんだよね
DC先生
福利厚生プランですね
福利厚生プランの養老保険
社長
そもそも福利厚生プランってどんな保険なんだっけ?
DC先生
契約形態がポイントです
「法人が契約者」で、「被保険者が役員・従業員全員」「死亡保険金の受取人が被保険者である役員・従業員の遺族」、「生存保険金の受取人が法人」という形態で加入する養老保険が福利厚生プランです。
退職金の原資はいったん会社に入る
社長
死亡保険金は従業員の遺族に払われるよね
DC先生
はい、死亡時の弔慰金になります
社長
満期保険金は?
DC先生
いったん会社に入ります
社長
会社の収入になるってこと?
DC先生
雑収入ですね
社長
じゃあ入った年に費用として払い出さないと法人税が高くなっちゃうね
DC先生
退職金などで払い出さないと法人税が高くなってしまうんです
社長
確定拠出年金は会社に入らないよね
DC先生
個人のお金なので個人の口座に振り込まれます
半分だけ損金
社長
保険料は半分損金だっけ?
DC先生
保険料は半分資産、半分損金です
「福利厚生プラン」は、被保険者とその家族の生活の保障という福利厚生目的に利用されるものです。
そのため、税制上も、保険料の1/2を「福利厚生費」として損金に算入するという扱いが認められています。
残り1/2は保険金積立金として資産計上となります。
社長
確定拠出年金は?
DC先生
全額損金になります
社長
そうか、確定拠出年金は会社に入らないもんね
DC先生
はい、確定拠出年金は会社の資産にはならないんです
全員加入させる
社長
全員加入させなきゃいけないの?
DC先生
全員加入させないと福利厚生プランにならないんです
社長
でも健康状態で入れない人もいるよね?
DC先生
そういう人は対象外とできます
社長
確定拠出年金みたいに希望者だけってできないんだね?
DC先生
そうなんです
保険料を払い続けられることが前提
社長
掛金を掛け続けられないと意味がないね
DC先生
売上が変動しても払っていけることが前提です
福利厚生プランを活用するには、会社に十分なキャッシュフローがあり、ずっと保険料を払い続けられることが前提になります。
社長
確定拠出年金より高い金額を払い続けることになるもんね
DC先生
安定して払い続けることがポイントですね
社員が長く働いてくれる会社であるか
社長
退職時期に満期を合せるの?
DC先生
そうなんです
満期保険金を被保険者の退職金に充てるには、被保険者の退職が予定される時期に合わせて満期を設定しておく必要があります。
社長
社員が中途退社したら?
DC先生
解約して解約返戻金がいったん会社に入って、退職金を準備できます
社長
解約返戻金って減っちゃうよね?
DC先生
そうなんです
従業員が中途退職した場合、解約することになりますが、早期解約の場合には解約返戻金が低くなってしまいます。
定着率の低い会社にはあまり適していないといえます。
社長
確定拠出年金は個人で持ち運びできるもんね
DC先生
定着率の低い会社は確定拠出年金がいいですね
安定した収入がある会社、定着率の高い会社は養老保険で退職金準備という方法もよいでしょう。
保険料を払い続けられないかもしれない会社、定着率の悪い会社は養老保険ではなく、確定拠出年金がよいでしょう。
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