iDeCoプラスの所得控除は加入者掛金だけ
こんにちは。
iDeCo+の所得控除についてです。
社長
iDeCo+って個人型の制度だよね
DC先生
そうです、あくまで個人型です
企業型をしている会社は導入できない
社長
企業型とiDeCo+と両方用意してあげようかと思って
DC先生
企業型DCをしている会社はiDeCo+はできないですよ
iDeCo+は企業型DC、確定給付企業年金、厚生年金基金を実施していない企業で、従業員(第1号厚生年金被保険者)が300人以下でないと導入できません。
対象はiDeCoに加入している人だけ
社長
iDeCoに加入している人に上乗せする制度だよね?
DC先生
そうです
社長
じゃあiDeCoをしている人だけってこと?不公平じゃない?
DC先生
かといって強制加入はさせられないんです
加入者掛金をゼロにできない
社長
会社が全部掛金をかけてあげてもいいのかな?
DC先生
加入者の掛金をゼロにできないんです
iDeCoで5000円かけてきた人の掛金をゼロにして会社が5000円かけるということはできません。
社長
掛金の上限ってどうなるの?
DC先生
加入者掛金と事業主掛金の合計で上限までになります
掛金を上限の23000円かけてきた人がいて、会社が3000円iDeCo+で掛金の上乗せをすることにすると、その人は自分の掛金を20000円に下げなければなりません。
所得控除は加入者掛金だけ
社長
会社がかけてあげた掛金も所得控除になるの?
DC先生
あくまで加入者の掛金分です
今まで月23000円かけてきた人は所得控除が月20000円分になってしまいます。
社長
じゃ、迷惑って思う人もいるんじゃないの?
DC先生
所得控除と掛金を比べてみましょう
税率が30%の人の例でざっくり計算します。
掛金23,000円から掛金が20000円に下がることで減ってしまう所得控除は年間36000円(3000円×12ヶ月)です。
税率が30%とすると、節税できなかった金額は10800円(36000円×30%)です。
いっぽう掛金として会社から36000円(3000円×12ヶ月)もらえます。
社長
10800円より36000円のほうが多いね
DC先生
メリットのほうが多いですね
社長
じゃあ、検討してみようかな?
DC先生
従業員と話し合って決めてみてください
~確定拠出年金のご相談はお気軽に~
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