中退共の注意点いろいろ

こんにちは。

今回はいろいろある中退共の注意点についてです。

社長
中退共ってさ、注意点はないのかな?
DC先生
注意点もありますよ
社長
加入を検討する前に教えてほしいんだけど
DC先生
順番に説明しますね

中退共は中小企業の従業員の退職金準備の方法です。

手続きは簡単で退職金も中退共が直接従業員に支払うので管理も簡単ですが、注意点もあります。

従業員に見えない制度

社長
従業員のために加入を考えているんだよね
DC先生
まず、それが従業員にわかりづらいのが難点なんです
社長
せっかく掛金をかけてあげるのに
DC先生
それが見えないんですよ
社長
そっか、給与明細にも記載されないしね
DC先生
恩恵をかんじづらいと言えます

退職金は給与明細に記載されません。

そのため、会社がいくらかけてくれて退職金がいくらになっているのか可視化されないので、恩恵を感じにくいといえます。

利率が決められている

社長
これは加入者が自分で運用するんじゃないんだよね?
DC先生
はい、利率が決められています
社長
加入時に決まるの?
DC先生
いえ、毎年定められるんです

退職金額は基本退職金と付加退職金の合計額となっています。

基本退職金は掛金額と納付月数によって計算され、利回りは1%となっています。

付加退職金は剰余金の状況により支給されるもので厚生労働大臣が支給率を定めています。

平成31年度も令和2年度も「厚生労働大臣が定める支給率」は、0でした。

1年未満で退職すると掛捨てとなる

社長
早期退職者にも払われるの?
DC先生
1年未満の場合には払われません

掛金をかけても1年未満で退職する人には退職金は支給されません。

社長
え?会社は掛金を掛けたのに
DC先生
掛捨てになってしまいます
社長
最低金額は5000円だよね?
DC先生
はい、1年分6万円は掛捨てです

基本退職金は

1年未満で退職すると・・・掛捨てなります。

1年以上2年未満で退職すると・・・掛金納付総額を下回る額になります。

2年以上3年6ヵ月で退職すると・・・掛金相当額となります。

3年7ヵ月以上で退職すると・・・運用利息と付加退職金が加算されます。

社長
定着率が悪い会社には向いてないかもね
DC先生
そうなんです

原則全員加入

社長
長期で働いてくれる人だけ加入させればいいのかな
DC先生
全員加入させなければいけいないんです

従業員は原則として全員加入させなければなりません。

ただし、試用期間中の人やパートタイマ―、休職中の人、定年が近い人などは加入させなくてもよいことになっています。

社長
あんまり長く勤めそうもないなあって従業員も加入させなきゃいけないんだね
DC先生
そうなんです
社長
退職金って3年以上勤務した人に払って規程で決めている会社も多いよね
DC先生
中退共はそういうことができないんです

中退共は会社の規定にかかわらず退職金が退職者に直接支払われます。

社長
懲戒解雇でも払われちゃうの?
DC先生
そうなんです

退職理由が懲戒解雇であっても、中退共の場合は退職者に退職金が支払われます。

減額しづらい

社長
これ、続けられなくなったら減額とかできるの?
DC先生
従業員の同意がないと減額ができないんです

中退共の掛金を減額する場合には従業員の同意が必要になります。

従業員の同意が得られない場合は、現在の掛金月額を継続することが著しく困難であると厚生労働大臣が認めた認定書が必要になります。

社長
減額もあまりできないとなると覚悟が必要だなあ
DC先生
固定費がかかってしまいますね
社長
給料のほかにだもんね
DC先生
国の補助がありますが、補助がなくなってからはずっと掛け続けていくことをイメージしてみてくださいね

中退共のメリットと注意点をよく確認して加入を検討しましょう。

~中退共の相談はお気軽に~

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です