中小企業も導入しやすい総合型の企業型DC
こんにちは。
今回は総合型の企業型DCについてです。
確定拠出年金には企業型と個人型がある、というのはみなさん知ってのとおりですね。
今回は企業型の中での設立形態の話。
設立形態に単独型と総合型があるんです。
単独設立は自社独自の制度
確定拠出年金を導入する場合、労使合意後、規約を作成し、地方厚生局の承認を得て導入をすすめていきます。
規約の内容は自社にあった制度プランをつくることができます。
これが「単独型」の確定拠出年金です。
単独設立は時間とコストがかかる
自社にあった規約作成は時間もかかりますし、コストは割高になってしまいます。
ある程度の規模の中小企業でないと、受け付けない運営管理機関も多いようです。
総合型は代表企業のプランに入れてもらう
総合型DCというのは、1つの年金規約に複数の企業が参加するという形で運営されている企業型DCのことです。
総合型は中小企業が集まって運営する形です。
資本関係のあるグループでないと入れないとか、同業グループに入らないといけないということはありません。
代表となる企業が規約を作成して厚生労働省から認可を得てスタートし、他の中小企業は既に認可を受けている規約に追加で参加する形となります。
手続きが簡単、自由度は低い
総合型はすでにできている規約を使い、後から参加するだけなので手続きが簡単でコストも抑えられるのが特徴です。
参加している各企業にとってはプランを自由にカスタマイズすることはできません。
商品の選択も代表企業が規約で決めています。
そのため各企業の一存で新たに商品メニューを決めることはできません。
ちなみに、確定拠出年金は個人の資産は個人ごとに管理されていますので、積み立て不足について参加企業で連帯責任を負うこともありません。
簡易型DCは単独型のこと
2018年5月、簡易型DCもできました。
ただ、商品数や掛金などに制限があります。
従来から手間やコストを抑えた総合型がありますので、導入の際には総合型も検討してみるといいでしょう。
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