一時金受取するときの注意点
こんにちは。
今回は一時金受取をするときの注意点についてです。
加入者
一時金でもらうとどうなりますか
DC先生
退職所得となり、退職所得控除が使えます
確定拠出年金は年金受取や一時金受取の選択ができます。
受け取り方の違いによって最終的な損益が違うので選択は重要です。
一時金受取をすると退職所得控除になり、退職所得控除が適用になります。
退職所得控除は大きい
加入者
退職所得控除?
DC先生
所得からさしひいていい分。つまり非課税枠ですね
退職所得は長年勤めたからこそもらえるものなので、勤続年数に応じた退職所得控除が受けられます。
勤続20年までは1年を40万円と計算し、勤続20年超は1年を70万円として計算します。
だから勤続38年だと
20年までは40万円×20年=800万円、20年を超えた18年は70万円×18年=1260万円、あわせて2060万円まで税金がかかりません。
退職所得控除を超えた部分は2分の1に対して税金がかかります。
ここでの計算は1年未満の端数があれば1年に繰り上げてよいことになっています。
拠出期間で退職所得控除を計算する
加入者
公的年金のように障害になってももらえますか
DC先生
障害給付金として受け取れます
DCの場合は、加入期間を勤続年数として退職所得控除を計算します。
つまり早く始めたほうが拠出期間が長くなり所得控除が大きくなります。
手数料
加入者
ほかになにかポイントはありますか?か?
DC先生
手数料が少なく済みます
一時金受取にすると確定拠出年金口座内の残高をいっぺんに受け取るので口座管理料が少なくてすみます。
また振込手数料も一回で済みます。
受け取り方法の選択は慎重に
加入者
なら一時金受取のほうがいいですね
DC先生
他の退職金が有無などによって選択したほうがいいですね
同じ年に他の退職金を受け取ると、長い期間のほうで退職所得控除を計算します。
先に確定拠出年金を受け取ると、その後4年以内に受け取った退職金等は退職所得控除を通算します。
先に他の退職金を受け取ってから確定拠出年金を受け取ると14年以内なら退職所得控除を通算します。
そのため、他の退職金の有無によっては退職所得控除を超えてしまうこともあります。
DC先生
必ずシミュレーションしてみましょう
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