iDeCoと投資性積立保険の比較

こんにちは。 今回はiDeCoと投資性積立保険の比較についてです。

加入者
投資性の保険ってiDeCoみたいなものですか?

DC先生
共通するところもありますがいろいろ違いますよ

外貨建て保険や変額保険などの積立タイプの投資性保険とiDeCoはどちらも運用実績に応じて受取額を増やすことができるという点で同じです。

加入者
どんな違いがあるか教えてください。

DC先生
具体的にみてみましょう

保険機能

加入者
投資性保険ってどんな保険なんですか?
DC先生
死亡保険なんです

投資性保険は基本的に死亡保険です。

万一、死亡や高度障害になった場合に保険金が給付されます。 払った保険以上の保険金が給付されるわけです。

加入者
iDeCoは?

DC先生
残高相当額となりますね

iDeCoは保険のレバレッジがあるわけでなく、そのままの金額が遺族に払われます。

引き出しができるか

加入者
死亡後のために保険に入りたいわけじゃないんですよね・・・

DC先生
そうですよね
加入者
積立をしたいのです

DC先生
投資性保険は解約返戻金が変動するんです
 
加入者
解約すれば引き出しはできるということですか?

DC先生
そうです
iDeCoは原則60歳まで引き出しができませんが、投資性保険は全部解約や一部解約(減額)することで現金化することができます。
加入者
増えているときに解約すればいいのか

DC先生
ただ、払った保険料累計額より減ってしまう期間がありますよ

費用の違い

加入者
そうなんですか?

DC先生
保険にかかるコストがあるんです
保険は、保険にかかるコストが差し引かれてしまうため、払った保険料に対して解約返戻金が増えない期間があります。
加入者
iDeCoも手数料がかかりますよね?

DC先生
国民年金基金連合会にかかる手数料などですね
加入者
iDeCoよりコストがかかりますか?

DC先生
そうですね
保険は、加入して数年は解約返戻金が払った保険料に対して半分くらいになる期間もあります。

一定期間が過ぎると払込保険料よりも解約返戻金が増えていきます。

掛金の違い

加入者
iDeCoは掛金が5000円からですよね?

DC先生
保険は年齢や性別や保険金額によって決まります
加入者
自分で掛金を選択できないんですね

DC先生
そうですね

保険は年齢や性別に応じた保険料によって決められます。

保険金額や払込期間などを変えることで調整することになります。

税金の扱い

加入者
iDeCoは掛金に所得控除がありますよね?
DC先生
全額が小規模企業共済等掛金控除です
加入者
投資性保険は?
DC先生
一般の生命保険料控除です

投資性保険の保険料は一般の生命保険料控除の対象です。

生命保険料控除は上限があり、全額ではありません。

すでに死亡保険で一般の生命保険料控除枠いっぱいの保険料で保険に入っていれば生命保険料控除を利用できません。

加入者
iDeCoは受取時に課税でしたね?

DC先生
はい、保険のほうもそこは同じです。ただ一時所得になります

iDeCoも保険も受取時に課税となります。

iDeCoで一時金受取した場合には退職所得になりますが、保険は一時所得です。

加入者
一時所得ってどういうのですか?

DC先生
一時的に入ったお金ということで特別控除があります

一時所得には50万円の特別控除があるので増えた金額が50万円までであれば課税されません。

一時所得は総合課税で特別控除50万円を差し引き、2分の1にした金額を課税所得に算入します。

加入者
iDeCoは退職所得控除が使えましたよね?

DC先生
はい、退職所得控除のほうが有利です

退職所得は最低80万円の控除があり、年数が長いほど大きな退職所得控除となります。

退職所得控除を超えても2分の1に対しての課税となり、分離課税であるという点が大きなポイントです。

加入者
税金面で違うんだ~

DC先生
税金面ではiDeCoのほうがいいですね

 

収益性はiDeCo

加入者
引き出しせずに収益性を求めるなら?

DC先生
コストが低いiDeCoがいいですね
加入者
投資性保険はどういうときに選ぶといいですか?

DC先生
保障機能がほしいなら保険ですね

保険には保障機能がついているため、今加入している保険全体を見直しして、家計にかかる掛捨て保険料を抑えつつ貯蓄もするなどの場合には投資性積立保険もいいでしょう。

加入者
組み合わせもできますか?

DC先生
できますよ

それぞれの特徴をおさえて活用しましょう。

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